summaryrefslogtreecommitdiff
path: root/docs/manual/suexec.html.ja.utf8
blob: 3e8300fcdffaf351e890055e6707d64ea2d3bafb (plain)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
414
415
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
496
497
498
499
500
501
502
503
504
505
506
507
508
509
510
511
512
513
514
515
516
517
518
519
520
521
522
523
524
525
526
527
528
529
530
531
532
533
534
535
536
537
538
539
540
541
542
543
544
545
546
547
548
549
550
551
552
553
554
555
556
557
558
559
560
561
562
563
564
565
566
567
568
569
570
571
572
573
574
575
576
577
578
579
580
581
582
583
584
585
586
587
588
589
590
591
592
593
594
595
596
597
598
599
600
601
602
603
604
605
606
607
608
609
610
611
612
613
614
615
616
617
618
619
620
621
622
623
624
625
626
627
628
629
630
631
632
633
634
635
636
637
638
639
640
641
642
643
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" lang="ja" xml:lang="ja"><head>
<meta content="text/html; charset=UTF-8" http-equiv="Content-Type" />
<!--
        XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
              This file is generated from xml source: DO NOT EDIT
        XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
      -->
<title>suEXEC サポート - Apache HTTP サーバ バージョン 2.4</title>
<link href="./style/css/manual.css" rel="stylesheet" media="all" type="text/css" title="Main stylesheet" />
<link href="./style/css/manual-loose-100pc.css" rel="alternate stylesheet" media="all" type="text/css" title="No Sidebar - Default font size" />
<link href="./style/css/manual-print.css" rel="stylesheet" media="print" type="text/css" /><link rel="stylesheet" type="text/css" href="./style/css/prettify.css" />
<script src="./style/scripts/prettify.min.js" type="text/javascript">
</script>

<link href="./images/favicon.ico" rel="shortcut icon" /></head>
<body id="manual-page"><div id="page-header">
<p class="menu"><a href="./mod/">モジュール</a> | <a href="./mod/directives.html">ディレクティブ</a> | <a href="http://wiki.apache.org/httpd/FAQ">FAQ</a> | <a href="./glossary.html">用語</a> | <a href="./sitemap.html">サイトマップ</a></p>
<p class="apache">Apache HTTP サーバ バージョン 2.4</p>
<img alt="" src="./images/feather.png" /></div>
<div class="up"><a href="./"><img title="&lt;-" alt="&lt;-" src="./images/left.gif" /></a></div>
<div id="path">
<a href="http://www.apache.org/">Apache</a> &gt; <a href="http://httpd.apache.org/">HTTP サーバ</a> &gt; <a href="http://httpd.apache.org/docs/">ドキュメンテーション</a> &gt; <a href="./">バージョン 2.4</a></div><div id="page-content"><div id="preamble"><h1>suEXEC サポート</h1>
<div class="toplang">
<p><span>翻訳済み言語: </span><a href="./en/suexec.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English">&nbsp;en&nbsp;</a> |
<a href="./fr/suexec.html" hreflang="fr" rel="alternate" title="Français">&nbsp;fr&nbsp;</a> |
<a href="./ja/suexec.html" title="Japanese">&nbsp;ja&nbsp;</a> |
<a href="./ko/suexec.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean">&nbsp;ko&nbsp;</a> |
<a href="./tr/suexec.html" hreflang="tr" rel="alternate" title="Türkçe">&nbsp;tr&nbsp;</a></p>
</div>
<div class="outofdate">この日本語訳はすでに古くなっている
            可能性があります。
            最近更新された内容を見るには英語版をご覧下さい。
        </div>

    <p><strong>suEXEC</strong>
    機能により、Apache ユーザは Web サーバを実行しているユーザ ID とは
    異なるユーザ ID で <strong>CGI</strong> プログラムや <strong>SSI</strong> 
    プログラムを実行することができます。CGI プログラムまたは SSI
    プログラムを実行する場合、通常は web サーバと同じユーザで実行されます。
    </p>

    <p>適切に使用すると、この機能によりユーザが個別の CGI
    や SSI プログラムを開発し実行することで生じるセキュリティ上の危険を、
    かなり減らすことができます。しかし、suEXEC の設定が不適切だと、
    多くの問題が生じ、あなたのコンピュータに新しいセキュリティホールを
    作ってしまう可能性があります。あなたが <em>setuid root</em>
    されたプログラムと、それらから生じるセキュリティ上の問題の管理に
    詳しくないようなら、suEXEC の使用を検討しないように強く推奨します。
    </p>
  </div>
<div id="quickview"><ul id="toc"><li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#before">始める前に</a></li>
<li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#model">suEXEC セキュリティモデル</a></li>
<li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#install">suEXEC
    の設定とインストール</a></li>
<li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#enable">suEXEC
    の有効化と無効化</a></li>
<li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#usage">suEXEC の使用</a></li>
<li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#debug">suEXEC のデバッグ</a></li>
<li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#jabberwock">とかげに注意: 警告と事例</a></li>
</ul><h3>参照</h3><ul class="seealso"><li><a href="#comments_section">コメント</a></li></ul></div>
<div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
<div class="section">
<h2><a name="before" id="before">始める前に</a></h2>

    <p>この文書の先頭に飛ぶ前に、Apache
    グループとこの文書での仮定を知っておくべきでしょう。
    </p>

    <p>第 1 に、あなたが <strong>setuid</strong> と
    <strong>setgid</strong> 操作が可能な UNIX
    由来のオペレーティングシステムを使っていることを想定しています。
    これは、すべてのコマンド例にあてはまります。
    その他のプラットホームでは、もし suEXEC
    がサポートされていたとしても設定は異なるかもしれません。</p>

    <p>第 2 に、あなたが使用中のコンピュータの
    セキュリティに関する基本的な概念と、それらの管理について詳しいことを
    想定しています。これは、<strong>setuid/setgid</strong>
    操作、あなたのシステム上でのその操作による様々な効果、
    セキュリティレベルについてあなたが理解しているということを含みます。
    </p>

    <p>第 3 に、<strong>改造されていない</strong> suEXEC
    コードの使用を想定しています。suEXEC のコードは、
    多くのベータテスタだけでなく、開発者によっても注意深く精査され
    テストされています。それらの注意により、簡潔で信頼できる安全な
    コードの基盤が保証されます。このコードを改変することで、
    予期されない問題や新しいセキュリティ上の危険が生じることがあります。
    セキュリティプログラミングの詳細に通じていて、
    今後の検討のために成果を Apache
    グループと共有しようと思うのでなければ、suEXEC
    コードは変えないことを <strong>強く</strong>推奨します。</p>

    <p>第 4 に、これが最後ですが、suEXEC を Apache
    のデフォルトインストールには<strong>含めない</strong>ことが
    Apache グループで決定されています。これは、suEXEC
    の設定には管理者の詳細にわたる慎重な注意が必要だからです。
    suEXEC の様々な設定について検討が終われば、管理者は suEXEC
    を通常のインストール方法でインストールすることができます。
    これらの設定値は、suEXEC
    機能の使用中にシステムセキュリティを適切に保つために、
    管理者によって慎重に決定され指定されることが必要です。
    この詳細な手順により、Apache グループは、suEXEC
    のインストールについて、注意深く十分に検討してそれを使用することを
    決定した場合に限っていただきたいと考えています。
    </p>

    <p>それでも進みますか? よろしい。では、先へ進みましょう!</p>
  </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
<div class="section">
<h2><a name="model" id="model">suEXEC セキュリティモデル</a></h2>

    <p>suEXEC の設定とインストールを始める前に、
    まず実装しようとしているセキュリティモデルについて論じておきます。
    それには、suEXEC の内部で行なわれていること、
    システムのセキュリティを保証するために警告されることを
    よく理解しておいた方がよいでしょう。</p>

    <p><strong>suEXEC</strong> は、Apache web
    サーバから呼び出される setuid された "wrapper"
    プログラムが基本となっています。設計した CGI、または SSI
    プログラムへの HTTP リクエストがあると、この wrapper
    が呼び出されます。このようなリクエストがあると、Apache
    はそのプログラムが実行される際のプログラム名とユーザ ID とグループ
    ID を指定して suEXEC wrapper を実行します。
    </p>

    <p>それから、wrapper は成功または失敗を決定するため
    以下の処理を行ないます。これらの状態のうち一つでも失敗した場合、
    プログラムは失敗をログに記録してエラーで終了します。
    そうでなければ、後の処理が続けられます。</p>

    <ol>
      <li>
        <strong>wrapper
        を実行しているユーザはこのシステムの正当なユーザか?</strong>

        <p class="indent">
          これは、wrapper を実行しているユーザが
          本当にシステムの利用者であることを保証するためです。
        </p>
      </li>


     <li>
        <strong>wrapper が適切な数の引数で呼び出されたか?</strong>


        <p class="indent">
          wrapper は適切な数の引数が与えられた場合にのみ実行されます。
          適切な引数のフォーマットは Apache Web サーバに解釈されます。
          適切な数の引数を受け取らなければ、攻撃をされたか
          あなたの Apache バイナリの suEXEC の部分が
          どこかおかしい可能性があります。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>この正当なユーザは wrapper
        の実行を許可されているか?</strong>

        <p class="indent">
          このユーザは wrapper 実行を許可されたユーザですか?
          ただ一人のユーザ (Apache ユーザ) だけが、
          このプログラムの実行を許可されます。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>対象の CGI, SSI プログラムが安全でない階層の参照をしているか?
        </strong>

        <p class="indent">
          対象の CGI, SSI プログラムが '/' から始まる、または
          '..' による参照を行なっていますか? これらは許可されません。
          対象のプログラムは suEXEC のドキュメントルート
          (下記の <code>--with-suexec-docroot=<em>DIR</em></code> を参照)
          内に存在しなければなりません。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>対象となるユーザ名は正当なものか?</strong>

        <p class="indent">
          対象となるユーザ名は存在していますか?
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>対象となるグループ名は正当なものか?</strong>

        <p class="indent">
          対象となるグループ名は存在していますか?
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>目的のユーザはスーパーユーザでは<em>ない</em>か?
        </strong>

        <p class="indent">
          今のところ、suEXEC は <code><em>root</em></code> による CGI/SSI
          プログラムの実行を許可していません。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>対象となるユーザ ID は、最小の ID
        番号よりも<em>大きい</em>か?  </strong>

        <p class="indent">
          最小ユーザ ID 番号は設定時に指定されます。これは、
          CGI/SSI プログラム実行を許可されるユーザ ID
          のとりうる最小値です。これは
          "system" 用のアカウントを閉め出すのに有効です。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>対象となるグループはスーパーユーザのグループでは
        <em>ない</em>か?</strong>

        <p class="indent">
         今のところ、suEXEC は 'root' グループによる CGI/SSI
         プログラムの実行を許可していません。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>対象となるグループ ID は最小の ID
          番号よりも<em>大きい</em>か?</strong>

        <p class="indent">
          最小グループ ID 番号は設定時に指定されます。これは、
          CGI/SSI プログラム実行を許可されるグループ
          ID のとりうる最小値です。
          これは "system" 用のグループを閉め出すのに有効です。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>wrapper が正常に対象となるユーザとグループになれるか?
        </strong>

        <p class="indent">
          ここで、setuid と setgid
          の起動によりプログラムは対象となるユーザとグループになります。
          グループアクセスリストは、
          ユーザが属しているすべてのグループで初期化されます。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>CGI/SSI プログラムが置かれているディレクトリに移動
        (change directory) できるか?</strong>

        <p class="indent">
          ディレクトリが存在しないなら、そのファイルも存在しないかもしれません。
          ディレクトリに移動できないのであれば、おそらく存在もしないでしょう。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>ディレクトリが Apache のドキュメントツリー内にあるか?
        </strong>

        <p class="indent">
          リクエストがサーバ内のものであれば、
          要求されたディレクトリが suEXEC のドキュメントルート配下にありますか?
          リクエストが UserDir のものであれば、要求されたディレクトリが suEXEC 
          のユーザのドキュメントルート配下にありますか?
          (<a href="#install">suEXEC 設定オプション</a> 参照)
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>ディレクトリを他のユーザが書き込めるようになって
        <em>いない</em>か?</strong>

        <p class="indent">
          ディレクトリを他ユーザに開放しないようにします。
          所有ユーザだけがこのディレクトリの内容を改変できるようにします。
        </p>
      </li>


      <li>
        <strong>対象となる CGI/SSI プログラムは存在するか?</strong>

        <p class="indent">
          存在しなければ実行できません。
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>対象となる CGI/SSI プログラムファイルが他アカウントから
        書き込めるようになって<em>いない</em>か?</strong>

        <p class="indent">
          所有者以外には CGI/SSI プログラムを変更する権限は与えられません。
        </p>
      </li>


      <li>
        <strong>対象となる CGI/SSI プログラムが setuid または setgid 
        されて<em>いない</em>か?</strong>

        <p class="indent">
          UID/GID を再度変更してのプログラム実行はしません
        </p>
      </li>


      <li>
        <strong>対象となるユーザ/グループがプログラムの
        ユーザ/グループと同じか?</strong>

        <p class="indent">
          ユーザがそのファイルの所有者ですか?
        </p>
      </li>

      <li>
        <strong>安全な動作を保証するための環境変数クリアが可能か?
        </strong>

        <p class="indent">
          suEXEC は、安全な環境変数のリスト
          (これらは設定時に作成されます) 内の変数として渡される安全な
          PATH 変数 (設定時に指定されます) を設定することで、
          プロセスの環境変数をクリアします。
        </p>
      </li>


      <li>
        <strong>対象となる CGI/SSI プログラムを exec して実行できるか?</strong>


        <p class="indent">
          ここで suEXEC が終了し、対象となるプログラムが開始されます。
        </p>
      </li>
    </ol>

    <p>ここまでが suEXEC の wrapper
    におけるセキュリティモデルの標準的な動作です。もう少し厳重に
    CGI/SSI 設計についての新しい制限や規定を取り入れることもできますが、
    suEXEC はセキュリティに注意して慎重に少しずつ開発されてきました。
    </p>

    <p>このセキュリティモデルを用いて
    サーバ設定時にどのように許すことを制限するか、また、suEXEC
    を適切に設定するとどのようなセキュリティ上の危険を避けられるかに
    関するより詳しい情報については、<a href="#jabberwock">"とかげに注意"
    (Beware the Jabberwock)</a> の章を参照してください。
    </p>
  </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
<div class="section">
<h2><a name="install" id="install">suEXEC
    の設定とインストール</a></h2>

    <p>ここから楽しくなります。</p>

    <p><strong>suEXEC
    設定オプション</strong><br />
    </p>

    <dl>
      <dt><code>--enable-suexec</code></dt>

      <dd>このオプションは、デフォルトではインストールされず、
      有効にはならない suEXEC 機能を有効にします。
      suEXEC を使うように APACI に要求するには、<code>--enable-suexec</code>
      オプションにあわせて少なくとも一つは <code>--with-suexec-xxxxx</code>
      オプションが指定されなければなりません。</dd>

      <dt><code>--with-suexec-bin=<em>PATH</em></code></dt>

      <dd>セキュリティ上の理由により、<code>suexec</code> バイナリのパスはサーバに
      ハードコードされている必要があります。デフォルトのパスを
      変えたいときはこのオプションを使ってください。<em>例えば</em>、
      <code>--with-suexec-bin=/usr/sbin/suexec</code> のように。</dd>

      <dt><code>--with-suexec-caller=<em>UID</em></code></dt>

      <dd>Apache を通常動作させる<a href="mod/mpm_common.html#user">ユーザ名</a>を指定します。
      このユーザだけが suexec の実行を許可されたユーザになります。</dd>

      <dt><code>--with-suexec-userdir=<em>DIR</em></code></dt>

      <dd>suEXEC がアクセスを許されるユーザホームディレクトリ配下の
      サブディレクトリを指定します。
      このディレクトリ以下の全実行ファイルは、"安全な"プログラムになるよう、
      suEXEC がそのユーザとして実行できるようにします。
      "単純な" UserDir ディレクティブを使っている場合 
      (すなわち "*" を含まないもの)、これと同じ値を設定すべきです。
      Userdir ディレクティブがそのユーザのパスワードファイル内の
      ホームディレクトリと同じ場所を指していなければ、
      suEXEC は適切に動作しません。デフォルトは "public_html" です。
      <br />
      各 UserDir が異なった仮想ホストを設定している場合、
      それらを全て一つの親ディレクトリに含めて、
      その親ディレクトリの名前をここで指定する必要があります。
      <strong>このように指定されなければ "~userdir" cgi
      へのリクエストが動作しません。</strong></dd>

      <dt><code>--with-suexec-docroot=<em>DIR</em></code></dt>

      <dd>Apache のドキュメントルートを設定します。これが suEXEC
      の動作で使用する唯一のディレクトリ階層になります (UserDir
      の指定は別)。デフォルトでは <code>--datedir</code> に "/htdocs"
      というサフィックスをつけたものです。
      "<code>--datadir=/home/apache</code>" として設定すると、
      suEXEC wrapper にとって "/home/apache/htdocs"
      がドキュメントルートとして使われます。</dd>

      <dt><code>--with-suexec-uidmin=<em>UID</em></code></dt>

      <dd>suEXEC の対象ユーザとして許される UID の最小値を指定します。
      大抵のシステムでは 500 か 100 が一般的です。
      デフォルト値は 100 です。</dd>

      <dt><code>--with-suexec-gidmin=<em>GID</em></code></dt>

      <dd>suEXEC の対象グループとして許される GID
      の最小値を指定します。大抵のシステムでは 100 が一般的なので、
      デフォルト値としても 100 が使われています。</dd>

      <dt><code>--with-suexec-logfile=<em>FILE</em></code></dt>

      <dd>suEXEC の処理とエラーが記録されるファイル名を指定します。
      (監査やデバッグ目的に有用)
      デフォルトではログファイルは "suexec_log" という名前で、
      標準のログファイルディレクトリ (<code>--logfiledir</code>) に置かれます。
      </dd>

      <dt><code>--with-suexec-safepath=<em>PATH</em></code></dt>

      <dd>CGI 実行ファイルに渡される安全な PATH 環境変数です。
      デフォルト値は "/usr/local/bin:/usr/bin:/bin" です。
      </dd>
    </dl>

    <p><strong>suEXEC wrapper
    のコンパイルとインストール</strong><br />
    <code>--enable-suexec</code> オプションで suEXEC 機能を有効にすると、
    "make" コマンドを実行した時に <code>suexec</code> のバイナリ (Apache 自体も)
    が自動的に作成されます。
    <br />
    すべての構成要素が作成されると、それらのインストールには
    <code>make install</code> コマンドが実行できます。バイナリイメージの <code>suexec</code>
    は <code>--sbindir</code> オプションで指定されたディレクトリにインストールされます。
    デフォルトの場所は "/usr/local/apache/bin/suexec" です。<br />
    インストール時には <strong><em>root</em></strong>
    権限が必要なので注意してください。wrapper がユーザ ID
    を設定するために、所有者 <code><em>root</em></code>
    でのセットユーザ ID
    ビットをそのファイルのモードに設定しなければなりません。
    </p>

    <p><strong>安全なパーミッションを設定する</strong><br />
    suEXEC ラッパーは、<code>--with-suexec-caller</code> <code class="program"><a href="./programs/configure.html">configure</a></code> 
    オプションで指定した正しいユーザで起動されていることを確認しますが、
    システム上でこのチェックが行なわれる前に、
    suEXEC が呼ぶシステムやライブラリが脆弱である可能性は残ります。対抗策として、
    一般に良い習慣ともされいますが、
    ファイルシステムパーミッションを使って
    Apache の実行時のグループのみが suEXEC を実行できるように
    するのが良いでしょう。</p>

    <p>たとえば、次のようにサーバが設定されていたとします。</p>

<div class="example"><p><code>
    User www<br />
    Group webgroup<br />
</code></p></div>

    <p><code class="program"><a href="./programs/suexec.html">suexec</a></code> が "/usr/local/apache2/bin/suexec" 
    にインストールされていた場合、次のように設定する必要があります。</p>

<div class="example"><p><code>
    chgrp webgroup /usr/local/apache2/bin/suexec<br />
    chmod 4750 /usr/local/apache2/bin/suexec<br />
</code></p></div>

    <p>これで Apache が実行されるグループのみが 
    suEXEC ラッパーを実行できるということを
    確証します。</p>
  </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
<div class="section">
<h2><a name="enable" id="enable">suEXEC
    の有効化と無効化</a></h2>

    <p>起動時に、Apache は <code>--sbindir</code>
    オプションで設定されたディレクトリで
    <code>suexec</code> を探します
    (デフォルトは "/usr/local/apache/sbin/suexec") 。
    適切に設定された suEXEC がみつかると、
    エラーログに以下のメッセージが出力されます。</p>

<div class="example"><p><code>
    [notice] suEXEC mechanism enabled (wrapper: <var>/path/to/suexec</var>)
</code></p></div>

    <p>サーバ起動時にこのメッセージが出ない場合、
    大抵はサーバが想定した場所で wrapper プログラムが見つからなかったか、
    <em>setuid root</em> としてインストールされていないかです。</p>

    <p>suEXEC の仕組みを使用するのが初めてで、Apache が既に動作中であれば、
    Apache を kill して、再起動しなければなりません。HUP シグナルや
    USR1 シグナルによる単純な再起動では不十分です。</p>
    <p>suEXEC を無効にする場合は、<code>suexec</code> ファイルを削除してから
    Apache を kill して再起動します。
    </p>
  </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
<div class="section">
<h2><a name="usage" id="usage">suEXEC の使用</a></h2>

    <p>CGI プログラムへのリクエストが suEXEC ラッパーを呼ぶのは、
    <code class="directive"><a href="./mod/mod_suexec.html#suexecusergroup">SuexecUserGroup</a></code> ディレクティブを
    含むバーチャルホストへのリクエストか、<code class="module"><a href="./mod/mod_userdir.html">mod_userdir</a></code> により
    処理されたリクエストの場合に限ります。</p>

    <p><strong>仮想ホスト:</strong><br />
    suEXEC wrapper の使い方として、
    <code class="directive"><a href="./mod/core.html#virtualhost">VirtualHost</a></code> 設定での
    <code class="directive"><a href="./mod/mod_suexec.html#suexecusergroup">SuexecUserGroup</a></code>
    ディレクティブを通したものがあります。
    このディレクティブをメインサーバのユーザ ID
    と異なるものにすると、CGI リソースへのすべてのリクエストは、その
    <code class="directive"><a href="./mod/core.html#virtualhost">&lt;VirtualHost&gt;</a></code> で指定された <em>User</em> と
    <em>Group</em> として実行されます。<code class="directive"><a href="./mod/core.html#virtualhost">&lt;VirtualHost&gt;</a></code>
    でこのディレクティブが指定されていない場合、
    メインサーバのユーザ ID が想定されます。</p>

    <p><strong>ユーザディレクトリ:</strong><br />
    <code class="module"><a href="./mod/mod_userdir.html">mod_userdir</a></code> により処理されたリクエストは
    リクエストされたユーザディレクトリのユーザ ID で CGI プログラムを
    実行するために suEXEC ラッパーを呼びます。
    この機能を動作させるために必要なことは、CGI
    をそのユーザで実行できること、そのスクリプトが上記の<a href="#model">セキュリティ検査</a>をパスできることです。
    <a href="#install">コンパイル
     時のオプション</a> <code>--with-suexec-userdir</code> も参照してください。</p>
  </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
<div class="section">
<h2><a name="debug" id="debug">suEXEC のデバッグ</a></h2>

    <p>suEXEC wrapper は、上記で述べた <code>--with-suexec-logfile</code>
    オプションで指定されたファイルにログ情報を記録します。
    wrapper を適切に設定、インストールできていると思う場合、
    どこで迷っているか見ようとするならこのログとサーバの
    エラーログを見るとよいでしょう。</p>
  </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
<div class="section">
<h2><a name="jabberwock" id="jabberwock">とかげに注意: 警告と事例</a></h2>

    <p><strong>注意!</strong>
    この章は完全ではありません。この章の最新改訂版については、
    Apache グループの<a href="http://httpd.apache.org/docs/2.4/suexec.html">
    オンラインドキュメント</a>版を参照してください。
    </p>

    <p>サーバの設定に制限をもうける wrapper について、
    いくつか興味深い点があります。suEXEC に関する "バグ"
    を報告する前にこれらを確認してください。</p>

    <ul>
      <li><strong>suEXEC の興味深い点</strong></li>

      <li>階層構造の制限


        <p class="indent">
          セキュリティと効率の理由から、<code>suEXEC</code> の全てのリクエストは
          仮想ホストへのリクエストにおける最上位のドキュメントルート内か、
          ユーザディレクトリへのリクエストにおける個々のユーザの最上位の
          ドキュメントルート内に残らなければなりません。
          例えば、四つの仮想ホストを設定している場合、
          仮想ホストの suEXEC に有利なように、メインの Apache
          ドキュメント階層の外側に全ての仮想ホストのドキュメントルートを
          構築する必要があります。(例は後日記載)
        </p>
      </li>

      <li>suEXEC の PATH 環境変数


        <p class="indent">
          これを変更するのは危険です。この指定に含まれる各パスが
          <strong>信頼できる</strong>
          ディレクトリであることを確認してください。
          世界からのアクセスにより、誰かがホスト上でトロイの木馬
          を実行できるようにはしたくないでしょう。
        </p>
      </li>

      <li>suEXEC コードの改造


        <p class="indent">
          繰り返しますが、何をやろうとしているか把握せずにこれをやると
          <strong>大きな問題</strong>を引き起こしかねません。
          可能な限り避けてください。
        </p>
      </li>
    </ul>
</div></div>
<div class="bottomlang">
<p><span>翻訳済み言語: </span><a href="./en/suexec.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English">&nbsp;en&nbsp;</a> |
<a href="./fr/suexec.html" hreflang="fr" rel="alternate" title="Français">&nbsp;fr&nbsp;</a> |
<a href="./ja/suexec.html" title="Japanese">&nbsp;ja&nbsp;</a> |
<a href="./ko/suexec.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean">&nbsp;ko&nbsp;</a> |
<a href="./tr/suexec.html" hreflang="tr" rel="alternate" title="Türkçe">&nbsp;tr&nbsp;</a></p>
</div><div class="top"><a href="#page-header"><img src="./images/up.gif" alt="top" /></a></div><div class="section"><h2><a id="comments_section" name="comments_section">コメント</a></h2><div class="warning"><strong>Notice:</strong><br />This is not a Q&amp;A section. Comments placed here should be pointed towards suggestions on improving the documentation or server, and may be removed again by our moderators if they are either implemented or considered invalid/off-topic. Questions on how to manage the Apache HTTP Server should be directed at either our IRC channel, #httpd, on Freenode, or sent to our <a href="http://httpd.apache.org/lists.html">mailing lists</a>.</div>
<script type="text/javascript"><!--//--><![CDATA[//><!--
var comments_shortname = 'httpd';
var comments_identifier = 'http://httpd.apache.org/docs/2.4/suexec.html';
(function(w, d) {
    if (w.location.hostname.toLowerCase() == "httpd.apache.org") {
        d.write('<div id="comments_thread"><\/div>');
        var s = d.createElement('script');
        s.type = 'text/javascript';
        s.async = true;
        s.src = 'https://comments.apache.org/show_comments.lua?site=' + comments_shortname + '&page=' + comments_identifier;
        (d.getElementsByTagName('head')[0] || d.getElementsByTagName('body')[0]).appendChild(s);
    }
    else { 
        d.write('<div id="comments_thread">Comments are disabled for this page at the moment.<\/div>');
    }
})(window, document);
//--><!]]></script></div><div id="footer">
<p class="apache">Copyright 2016 The Apache Software Foundation.<br />この文書は <a href="http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0">Apache License, Version 2.0</a> のライセンスで提供されています。.</p>
<p class="menu"><a href="./mod/">モジュール</a> | <a href="./mod/directives.html">ディレクティブ</a> | <a href="http://wiki.apache.org/httpd/FAQ">FAQ</a> | <a href="./glossary.html">用語</a> | <a href="./sitemap.html">サイトマップ</a></p></div><script type="text/javascript"><!--//--><![CDATA[//><!--
if (typeof(prettyPrint) !== 'undefined') {
    prettyPrint();
}
//--><!]]></script>
</body></html>